赤井と関係を持ってたら

!女々しい赤井さん !ネガティブな赤井さん !明美さんは女神のような女性だ、いいな? 赤井秀一がとある誰かに生まれ変わる際の話であるが、沖矢昴の設定の1つに、子どもに対して優しくすることが入っていた。それと当然のごとく禁煙と禁酒も。有希子さんは「まずは笑顔よね!」と意気込んでいたが俺からすれば赤井さんドンマイでーすと爆笑する、ネットの言葉で言うならば大草原不可避のような感じだった。ただ、それで彼がまさかそんな困ったことに陥るとは思ってなかったのだ。 「……#名前2#、くん」 「……あーかーいーさーんー?」 ボタボタと濡れたままの髪の毛を晒して赤井さんは工藤家のシャワールームから出てきた。掃除がめんどくさい+風引くからやめろと言ってるのにやめない。彼はびしょぬれで俺の元にやってきて「頭、ふいてくれ」と頼むのだ。 ガシガシとタオルを動かしながら禁酒と禁煙出来てますか?と聞く。ひょいっと上がった手にはニコチンパッチが貼られた痕があった。 「おー」 「……」 なぜか腕を見せた後赤井さんはそのまま俺をじっと見つめてきた。……何のアイコンタクトなんだろうか。捜査の時とか、犯人と戦う時なら分かるんだけどなー。 「どうかしたんすか、赤井さん」 俺の言葉に赤井さんはゲンッとショックを受けたらしくぽろぽろと涙を零しながら「やっばり」と言う。やっばり?  「#名前2#くんは俺を好きではないんだな」 「……は?」 「#名前2#くんが俺のことを見なくてもいいと思ってた。だが、もう我慢も限界だ。なぜ君は餌をくれないんだ? サーカスの犬だって餌をもらってるのに」 あ、どうしよう。この人の思考回路に俺がついていけてない。とりあえずソファーを回り込んで赤井さんの隣に座ろうとしたら真ん中に座っていた彼は意固地に動くまいと力を入れていた。 「座れないんすけど」 「座る必要があるのか? 俺を落とすのか?」 「なんでそんなネガティブなこと言うんすか」 「ネガティブな奴は嫌いか?」 「別に。俺もネガティブだし、お揃いですね」 「そんな揃いは唾棄すべきだな」 軽口を叩きながら仕方なくソファーの手を乗せるところに尻を乗せて足を赤井さんの膝上に乗せると「重たいな、君は」と呟いた。その顔があまりにも切なそうで俺はきっと明美さんのことを想っているのだと思った。 明美さん。フルネームは宮野明美。偽名はコナンから聞いたところによると広田雅美。哀の実の姉にして、赤井さんの歴代の彼女の1人であり最も愛されたと言っても過言ではなく、俺が組織に入っていた時に崇めるように彼女を思い、ずっと助けたかった女性(ひと)。そして俺にとっても赤井さんにとっても一生忘れられない人。赤井さんに今までの彼女、つまり明美さんたちを忘れろとは言えないし、俺にだって忘れたくない人たちは沢山いるからおあいこだ。ただ、切なくなるのは仕方ない。好きな人の最後の人になりたいのは、女がなるというが男同士だったらそう思うのは仕方ない。いつ壊れてもおかしくない関係で、こうも手強く自分にとっても大事すぎる存在が間にあるというのは悲しすぎる話だ。だって勝てないし。勝とうとも思わないし。もう一緒にいれたら幸せなんじゃないかと悟りだって開けてしまう。俺はまた軽口を叩くように「明美さんと比べられてもなあ」と笑った。すると、赤井さんは黙ってじっとこちらを見つめた。 「俺は明美のことなんて思ってないぞ?」 「そうすか?」 そうは見えませんけどね、と言いそうになった。だが、それは俺も同じだから何も言わない。キュラソーもスコッチも俺の甥も刀剣男士たちもみんな俺の大切な人だ。それこそ赤井さんと同等の。なのに、赤井さんはまるで俺しかいないように振る舞うから困ってしまう。俺はそうはなれないのに。全く、人を好きになるって言うのはいつも困ったことばかりだ。どうしてこうもワガママになるのだろう。 「…………女を好きだったやつには、餌をもらう権利はないのか?」 「まだその話、続いてたんすか」 「もちろんだ」 「餌って何の話っすか。セックスすりゃあ満足っすか」 「いいや、……それじゃあただの商売人と変わらない。金の代わりに愛情だけが動いてる」 「……」 「俺は君から愛されたい。恋人として、触れたいんだ。これは親愛なんかじゃない」 「………。俺が、あんたを今まで愛してないとでも?」 「そうだろう? 俺は、君の特別にはなってないじゃないか」 否定出来なかった。俺は赤井さんを抱きしめると湯冷めしたからだなのになぜか心臓のところだけとても熱い。この熱が愛情の証拠であるならば、俺はずーっと持っているはずなんだ。 「赤井さん」 「……ああ」 「親愛と恋愛のちがいってなんだと思います?」 「……さあな」 「勃ちゃあ恋愛ってことにはなりませんか」「…………」わかった、と呟く赤井さんからは昔のあのタバコの匂いは全くしていない。禁煙した彼はなんだか拍子抜けさせるような危うさというか、……そうだなまるでオモチャを自分で壊して泣いてる子どもと同じ雰囲気だ。どうすればいいのか分からなくてただ泣いてしまう子ども。赤井さんは泣き虫な子どもだ。 ベッドに連れていった赤井さんには涙のあとが見えて風呂場で泣かせてしまったのかと頭をぐりぐり撫でた。肌艶はいいが30過ぎにもなれば20代の頃には見られなかったシワの一つや二つが見えるようになってくる。「シワ、ありますね」と笑ったら「ジジイだと思うか?」と聞かれた。「は? ジジイ?」「俺は20の頃には30過ぎは中年の仲間入りだと思っていた……」「へぇー、いや俺はもっとシワある方が好みっすけどね。昔は枯れ専だったんで」「………」そうなるまで一緒にいたい、と口が動いた。俺もですよと笑うとビックリしたのか泣きそうな瞳でこちらを振り返った。そんなに変わらない身長でこの人の方が年上なのに可愛いなんて困るなあ。薄く硬いくちびるを舐めると、「んぐ」とじわじわ熱を持ち始めた。 「相変わらず感じやすいっすねえ」 「……そんな、まじまじと言わないでくれ……」 1回りも年下の男に体を暴かれてるのだからまあ恥ずかしさもあるだろうがしたいと言ったのはそちらだ。俺には据え膳を棄てるような真似はしない。片手で遊ぶように髪の毛をいじり、耳をこねる。びくんと断続的に揺れる赤井さんの体に微笑みながらもう片方赤井の体の中心に向かった。挿入したい気持ちはあったが、それだけじゃあ赤井さんは満足しないだろう。愛されてると実感してない彼が愛されてると分かるように、しなければならないのだから。膨らんだペニスを擦り付けるように撫でる。風呂上がりで出にくいまま、微弱な快感ばかりが与えられて赤井さんはイケない苦しみでグズグズとし始めた。赤井さんがぁぐぁぐと口を動かしてなんとか快感を逃そうとする姿はとてつもなく可愛い。可愛いですねー、と笑いながらズボンから取り出した自分のモノを太ももに挟ませると赤井さんは反るように体をゆらした。 「ひぁぅ、もぅ、やぁ…」 「そういって後でまた泣くのは俺、嫌ですよ」 あんたが好きだから嫌われないように言うこと従ってたら愛されてないなんて勘違い、されたくないでしょう? 笑った俺に赤井さんの顔は真っ赤になる。可愛いですね、シューイチさんと呼びかけると腕を交差して「~! 俺が悪かった!!」と叫んだ。まだ俺イッてないんで、赤井さんをイカせるのはその後ですかねーと笑ったら泣きそうだからさすがにやめておこう。 お題セリフ「サーカスの犬だって餌をもらってる」 まさかのネタかぶりに後から気づきました。別ジャンルということで修正しておりません。嫌でしたら変えますので、本当にすみませんorz