絶対領域エクストリーム

!♡喘ぎ注意  2回り年上の恋人は#名前1##名前2#という名前だ。紹介した時、年寄り臭い名前だと皆に笑われてそしてわかれた後携帯のメールに「本当にあの人と付き合ってんの?」みたいなことが言われる。そこまでがテンプレだ。唯一、ボスだけが君はその選択でいいんだね?と聞いてきた。俺はいいんです、と答えた。人を好きになることに理由なんてなくて、俺がこの人を好きになったのは必然だったのだ。  「#名前2#さんっ!」  近寄った俺を#名前2#さんは優しく抱きしめてくれた。その瞳は俺のことをまるで慈愛をもった神様のように見つめていてこの人は俺のことを本気で愛してはいないのだといつも思い知らされた。好きです、という言葉にちょっとだけ止まってから微笑んで「私もだよ」と頷く#名前2#さん。俺はこの人を愛してるけど、この人はマフィアに入った頃から面倒を見てくれた俺に慈愛を抱いている。俺はそれでいいし、一緒にいられるならなんだって構わない。だけど、#名前2#さんはその事を気にするようになってきた。もっと可愛い子がいる、こんな老いぼれ捨てればいいのに、とボスに愚痴るのを聞いてしまったのだ。なんて馬鹿な人だろうと思う。俺は#名前2#さんがやめろ、と言うまでずっと付き合うつもりなのに。 繋がれた手のシワを数えながらこの人と人生の終わりを迎えられればいいな、なんて楽に考えていた。  そんな楽に、いや馬鹿みたいなことを考え続けていた罰なのか。部下を連れた道すがら、太宰のクソと#名前2#さんが仲良さげに一緒にいるのを見かけた。笑顔なんか浮かべて、出店に置かれたポストカードを見てやがる。食いしばった歯と臍が擦れあって血が出る。どれだけ食いしばってたのか、部下たちの顔は気づいた時にはすげー真っ青だった。  #名前2#さんが太宰を好きかどうかなんてどうでもいい。俺はこの人の立場だけでも恋人で、束縛だって出来るのだ。合鍵を使って#名前2#さんの家に入るといつも通りのコロンの匂いがした。深呼吸して中に入る。とりあえず浮気の調査をするために来たが、これがバレたらフラれるかもしれねえと思うとそうもいかなくなった。じゃあ、どうしようか。……………。どうすれば、俺があの人を引き止める鎖になれるのか。……………。本当は、使いたくなかったが梶井に遊びでもらったやつを使うべきだろうか。 ああああ、これだけは使いたくなかった。  家に帰ると鍵が開いていた。中也がいるのか、と思いながら扉を開けると電気はついていない。ただ真っ暗だ。泥棒か。そしたらまた中也に報告しなきゃいけないかなあ、なんて思いながらリビングに進むとカタン、と音がした。うちのクローゼットが閉まる音だ。寝室……に、誰かいるのだろうか? 中也ほど強くないので用心して持っている催涙スプレーを片手に部屋の手前まで行くと光が漏れていた。間抜けな泥棒か、中也がいるのか、それとも義弟だと名乗る男がいるのか。今まで以上に用心して部屋を開けると顔を真っ赤にさせて私のシャツを身につけた中也がいた。………断じて、私の、見間違いではなく。 「中也……?」 「うああああ、やっぱりこんなのダメだあぁあぁ!」 ばさり、と出てきたプラスチック製の安っぽい手錠がカチャカチャ音を鳴らす。これは、私の、夢なのだろうか。  「すんません、#名前2#さん……」 「いや、私は構わないよ」 手は平気かい? 鍵はどこに? 一体どうしてこんなことを? 矢継ぎ早に聞いた私に中也は口をもごもごとさせて、「ない」と小さく呟いた。………ない? 「ない、のか?」 頷かれた。まさかすぎるが、異能で壊せるらしい。中也はまたもごもごとして「#名前2#さん、こーゆーの好きだって前にこぼしてた」と言う。 「……そう、だったか?」 「ああ。寝惚けてたけど、確かに言った」 世間ではそれを言わせたと言うはずだ。 「………ごめん、#名前2#さん。でも、俺、……」 「うん? どうしたんだい?」 「~~~! #名前2#さん、お願いだから、! 太宰じゃなくて俺を選んでくれ……! 何でもするから…、俺を……、選べよ!」 ガチャガチャと音がして、手錠は唸る。中也は泣きながら私にしがみついたが………。残念ながら、この光景は何度も見させられた。 「中也、人のことをおちょくるのはやめなさい」 「…………バレてんのかよ」 「勿論だ、いつから君を見ていたと思っている」 「はいはい、俺が小さい頃からだろ」 アンタは俺のことをずっと子ども扱いしてるからな、とそっぽを向く中也。………。子ども扱い、ね。私が歳を気にせず入れ込んでいると悟られないためにどれほど頑張ったのか知らないくせによく言ってくれる。こんな老いぼれに惚れるなんて馬鹿なことをしたものだと思っていたが、まさかここまで馬鹿だったとは。本気で私を好きでいたのか。 「………中也、太宰のことを知ったのかい」 「! やっぱり、」 「ああ……。迷惑な話だが、愚弟と結婚を前提に一緒に暮らしているそうだよ」 中也は真っ青にした顔をじわじわと赤らめるという技を見せて、「愚弟……?」と聞いてきた。 「ポートマフィアになど入るものか、とテロリストへ行ったようなやつさ」 死んだと聞かされてようやく荷物が下ろしたつもりだったが、奴はまだ私に迷惑をかけるらしい。そう続けた私に中也は拗ねたような顔をした。指でふくらみを持った頬を撫ぜると「弟いたんすか」と言った。先程までの可愛らしい嫉妬はどこかへ掻き消えたらしい。まあ、そちらの方がいつもの中也らしいので私は構わないがあわよくばもう少し見たかった。 「言ってなかったかな?」 「全く」 「それは申し訳ないね」 すり、と伸ばした手を中也は見せつけるように脚を開いて待ち受けた。手錠を外さないでいるところを見ると、私も彼も今のこの状況を馬鹿みたいに気に入っているのだ。  膝裏を持ち上げられて下半身が全て#名前2#さんの支配下に置かれている。ぴちゃぴちゃと音をさせながら舐められて嫌だと言わなくなるほどにはこの人に惚れている。もう随分と前からだが。昔から思うのだが、この人はどうしてこうも人を支配するような行為が上手いのか。やっぱりハニトラをしてきたのか、と思うと切なくなった。わざと声を出さないように腕に噛み付いていたら#名前2#さんに見つかった。 「んっ、中也? どうした?」 「ん~!」 言いたくない、と頭をふると#名前2#さんの悪いスイッチが入ったらしい。ほぉー、君がそんな事をするならこちらも好きにさせて頂こう、だなんて。いつもそうやって口にする割には優しく触るのだ。この人はやっぱり自分のことを子ども扱いする。服を脱いでいく#名前2#さんを見ながらそんなことを思った。 そんな俺の考えが見透かされたのか、#名前2#さんは俺にのしかかるとボスのように人を食う笑みを浮かべた。 「君は私のことを勘違いしているようだから言っておくがね。私とて、君に捨てられたくない思いはあるのだよ」 嘘つきだ。笑顔で、嘘をつきやがる。 「君がこんな老いぼれを捨てるまでは、と我慢していたが中也はどうやら本気で私を好いてると分かったのでこちらも我慢しなくていいんだろう?」 だろう?と聞きながら太ももを摩る#名前2#さんの雰囲気が変わった。いつものセックスの時とは違う、強い雰囲気だ。 「君は、もう選んだんだから、」 男に二言はまずい、と教えただろう? まるで獣のように#名前2#さんは微笑んだ。  腰を打ち付ける度に中也が女性のように「ぁっ、う、っはぁ♡」と声を漏らすのでこちらも止まらなくなってしまう。いつも通りとは違うセックスに思えるのは私だけではないだろう。中也の伸ばしてきた手錠のついた手の輪っかの中に頭を入れて中也の背中をベッドから浮き上がらせる。対面座位、とは少し違うがほとんど重みで少し奥に差し込まれたらしい。 「ぁあ゛あ゛っ!?」 「少しばかし、済まないね」 「しぇん、入ってるから…♡ らめ、動くの、らめっ♡ ぅゃあん♡」 「ああ、ここが気持ちいいのだろう?」 中也の足が絡みつきどうにも離すまい、と体を密着させる。中にあるそれもみちみちと孔を広げるように質量を増しているのにまだくっつくのが足りないのか。可愛らしい恋人の仕草に私も年甲斐なく動きを強めてしまう。 「あっ、やっ、ふぅ、、んっ♡ ぅ゛うっ クる、なんか、クるっ♡」 中也の陰茎を握りながら、前立腺を擦りあげるように突き立てると箍が外れたように中也も射精した。 白いそれは中也の腹に溜まりを作ってイヤらしさが増している。 「はぁーっ、はぁーっ」 「おや、もう疲れてしまったかい?」 「…………ぁ、もう、やだ、」 「君のナカはまだこんなにも私を迎え入れてくれているのにかい?」 ぬろぉーり、ゆっくりと動くと中也は体をくねらせながらもまた膨らませ始めた。 「まだイケるようだね」 可愛らしいそれに口付けた私に中也は「へんたい」と呟く。 そんな奴を好きになって捨てなかった君が悪いのさ。